宝物は誰のもの?

2021年5月20日

とても綺麗な、まるで声優さんのようにいい声をお持ちなのに、

ご本人はその声が嫌いで無くしてしまいたかった、という動画を見て、

天賦の才能や容姿(これを宝物、とすると)

宝物って、誰のものなの?と、考えてしまいました。


先日、翻訳者の山川亜希子さんが、

ご夫婦で訳された『アルケミスト』の中に書かれているという、

王様の磨いた玉の話をされていました。

ある王様が、原石の玉を磨いて、磨いて、素晴らしく磨き上げた時、

盗人がそれを持ち去ってしまった。

(本来なら、そこまで力を尽くして仕上げた宝物を盗まれたら、

落胆するし、怒りも湧いてくるだろうに) 

王様は、「これで、いいんだ」と気づいたという。

美しい、素晴らしく美しいその玉(宝物)が、自室の中にある限り、

自分しか見られない。

しかし、盗み持ち出されたことによって、多くの人がその美しさを目にするだろう、

それは、素晴らしいことだ、それでいいんだ、と。

才能や容姿、能力、その他、素晴らしいものは、

実はそれを持っている人間のためというより、

それを受け取る人のためのもの なのかもしれない、と思いました。

宝が周りの人に与えられて、それが巡り巡って、

さらに素晴らしく🌟美しくなって自分の元へ帰ってくる。

それこそが本当の宝ものなのでは?