美しいピアノの調べと眼福の愉悦
上野の国立西洋美術館で、リニューアルオープン記念の
「自然と人のダイアローグ」展を見てきました。
「自然と人の対話」をテーマに集められた近代美術の作品たち。
松方幸次郎(川崎造船・社長)と、同時代のドイツの実業家
カール・エルンスト・オストハウスのコレクションの中から、
19世紀から20世紀にかけて制作された絵画、素描、版画、写真を展示。
ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ミロ、クレー、マティス、ムンク、等
綺羅星🌟の如く並ぶ巨匠たちの他にも、近代の優れた芸術家の作品が百数十点、
公開されています。
心癒される自然の風景から抽象画まで散りばめられた、飽きのこない展示内容。
ムンクといえば有名な「叫び」しか知らなかった私は、彼の絵やデッサン数点を見て
「この人、フツーの絵も描けるんだ」という、まことに失礼なことを考えてしまいました。💧
松方コレクションは、火災や事業破綻、第2次大戦時にフランスに没収されてしまう、など
幾多の苦難により多くが失われてしまったし、
オストハウスもナチスにコレクションの一部を収奪され、
時代に翻弄されながらも、無名の多くの先人達によって守られてきた作品たちである
と思うと、一層ありがたく心に染みる、質の高い展覧会でありました。
また、音声ガイドで流れる音楽に、プロのピアニスト🎹(福間洸太朗氏)の演奏を使い、
ボーナス・トラックなどでたっぷりと聴けるので、
各解説の合間に流しては、美しい調べ🎶と共に素晴らしい作品を見て回れる❣️という
愉悦✨に浸れました。😍
「自然と人のダイアローグ」展は、9/11まで。国立西洋美術館